南薫造画伯 没後60年記念講演会。よかったぞ!
安浦出身、中央画壇の王道を歩み、戦後故郷で没された、偉大な画家南薫造画伯。
開会挨拶は、画伯の死を見取られ、今も生家を見守っておられる、実行委員会の岩見委員長。
9歳で喪主を務められ、お孫さんで東京在住の南建さんからの挨拶を賜り、安浦図書館に画集をご寄贈頂いた後、いよいよ記念講演。
プロジェクターを使いながらの講演は、広島県立美術館 藤崎綾さん。
南画伯の足跡をたどりながら、安浦などの瀬戸内の風景画を、現在の写真と比較しながらの解説。
「何気ない水辺の風景を、(筆を加えることなく)そのままに描いてます」
「さり気なく片隅に子どもを書き込んでいて、ほのぼのするんですよね」
「ほんの数本の線で、絵の広がりが増し光線を感じさせる、『うまいなあ』と思うんです」
この表情、のっています。
続いては、呉市立美術館長 寺本泰輔さん。
寺本さんが中国新聞記者時代に取上げた、中国地方の6人の画家。
他の5人と比べ、南画伯はエリート人生を歩んだ人だった。
経済的に裕福だとか、画壇の王道を歩んだということだけでなく、絵に対する考え方が真っ当だったという意味でのエリートだった。
『子どもは美しいものは美しいというが、30や50になった大人は、肩書きを見て、絵を評価する。それはおかしい』という言葉を紹介されました。
「全くそうなんですよね。人物モデルは西洋人でなく、家族や近所の人。
風景画もヨーロッパの有名な土地でなく、ご近所の瀬戸内の風景。
美しいものは、身の回りにもある、と、気づかせてもらった。
すごい、自信になるじゃないですか。この土地に住んでよかった、と」
「その死は、早過ぎた。もう少し長生きされていたら、間違いなく文化勲章ですよ。安浦の皆さん、誇りにして ください」
じわじわと、熱気が盛り上がってくる講演。
分りやすく、親しみやすく、力が湧いてくるような講演会でした。
最後はまちづくり協議会の上田会長挨拶。
約150人の観衆ともども、
大満足の(その分、長文になった)、
ブーブーBでした。
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