湧き水を水源とする安浦町内の水路。上流で自生するリュウノヒゲモが見られるのは、広島県内でここだけ。1000mほどの短い間にも、様々な表情があります。
中流域の坂本歯科付近は、豪雨災害時に野呂川(中畑川)が氾濫し大きな被害がありましたが復活し、再び多くの水生植物が見られるようになりました。 「アナカリス」など繁殖力の強い外来種が勢力を伸ばす中、シュッと伸びた水草が闘っています。
それは、広島県で絶滅危惧種に指定され、安浦では日之浦に繁殖が確認されている「カワツルモ」に似ています。海岸伝いに流れてきたのか?と思いを巡らせていました。
そして、『その花』を見つけました。写真の赤丸内を拡大するとわかります。ブログで2015年8月21日に紹介した、日之浦のカワツルモに花が咲いたという記事。
そこに登場するものに少し似ていますが、決定打とはいきません。 一方、2020年7月28年の記事ではリュウノヒゲモの花を紹介していますが、これには似ていません。もっとも、たった1輪だけでした。
そして、「愛媛の植物図鑑」(https://www.fureai-cloud.jp/tie/doc/view/18931/)でリュウノヒゲモの花を紹介してありました。
数日後、少し上流の写真に撮りやすい場所で、よく似たものが発見できました。これだ!
9月も終わるので、花の盛りはすぎたようですが、形態はそっくりです。 カワツルモとリュウノヒゲモは似ている、花が咲いて区別ができると言われています。 上流から流れてきたものが、定着したのか?その推理の方が、海から漂流した説より無理がない。
今はやりの言い方をすれば、『よもやよもや』。リュウノヒゲモが、ここに復活した可能性が高いです。
確実にするためには、専門家に見に来てもらいたいものです。