生態系に配慮した水路工事を
昨年9月12日と11月3日に、リュウノヒゲモが生育する水路の整備工事についてお伝えしました。
このたびそれに続く箇所も工事が行われ、県道東側から中畑川付近までの東西ラインが完了、両岸と水底がコンクリートの『三面張』です。
川上から流れ来て定着したリュウノヒゲモも他の水草とともに抜き去られ、整備後に再定着する可能性はほぼゼロになりました。
豪雨災害後、人命に関わる水路整備であり、かつ効率的・安価に行われなければいけないことは充分に理解できます。
また天然記念物に指定されていない安浦のリュウノヒゲモに後ろ盾は何もなく、工事が優先されたものと思われます。
失われれば『それまで』、2度と甦らなくてもいたしかたない…のでしょうか。
広島県で唯一生育が確認されている植物と、それを育む環境が50年以上続いている。また水害で一時は絶滅したと思われたものが、ちゃんと生育していたという『ドラマ』。
公共事業で、生態系に配慮した施工について解説されたものがあります。
多少手間や経費がかかるにしても、今回のような『三面張』ではない工法もあるはずです。
残された区間はリュウノヒゲモが生育する最上流です。引き続きこの水路工事を計画されているのなら、
生態系に配慮した施工を検討してくださいますようお願いします。失われたものは戻ってこないのですから。
ブーブーBでした
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by yasuurayumekobo
| 2023-10-24 00:00
| 西日本豪雨災害 安浦復興
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Comments(2)
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匿名希望します
at 2023-10-24 13:18
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水路。これ以上のものを見ていません。川崎市多摩区南武線。中野島駅~稲田堤駅。この中間に 二ヶ領本川があります。 この水路には遊歩道があります。柵はコンクリ―ト製ですが、見た目は、材木、樹木丸太です。多摩川から取水しています。 根本的な、考えが違うのでしょう。昔から、水路、小川だったのでしょう。それを、遊歩道のように整備してあります。無機質ではなくて,情緒的な計画です。
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yasuurayumekobo at 2023-10-24 14:18
> 匿名希望しますさん
コメントありがとうございます。豪雨災害で2級河川が決壊し早急な対応が求められる中、経費を抑えより広範囲に工事したいという、施工者の意図からこのような施工になったものと思われます。
ただ、わずか1キロとはいえ湧き水を水源とし広島県内ではここだけにしか存在しない準絶滅危惧種の水生植物が、近所の方に見守られながら何十年も生育していることを無視していいのでしょうか。工事を急ぐあまり見落とされがちになりますが、現場を調査し、優しい公共工事をお願いします。ここのリュウノヒゲモが失われると、この植物は広島県から消えてしまします。
ブーブーB
コメントありがとうございます。豪雨災害で2級河川が決壊し早急な対応が求められる中、経費を抑えより広範囲に工事したいという、施工者の意図からこのような施工になったものと思われます。
ただ、わずか1キロとはいえ湧き水を水源とし広島県内ではここだけにしか存在しない準絶滅危惧種の水生植物が、近所の方に見守られながら何十年も生育していることを無視していいのでしょうか。工事を急ぐあまり見落とされがちになりますが、現場を調査し、優しい公共工事をお願いします。ここのリュウノヒゲモが失われると、この植物は広島県から消えてしまします。
ブーブーB