野呂川河口にボラの群れ
干潮時の野呂川河口は、水深が浅く川底まで見ることができます。
桜も散ったこの時期の某日、川沿いから見ると、水面下で魚の群れらしき黒い影がうごめいていました。
大群が遡っていて、中には水面ギリギリまで浮上して口をパクパクさせているのが確認できます。
写真撮影を試みるも、その様子はなかなかさ捉えられません。
群れを離れた1、2匹がゆらゆらこちらにやって来て、やっと撮れました。
「ボラ」(大きさで名前が変わる出世魚、少し小さいので「イナ」かもしれない)です。
昭和40年代まで近隣の海では、この時期「ボラ網」が行われていました。
仁方の戸田や川尻の小用には、海岸の小高い場所に見張りのやぐらが組まれ、沖を見張っていました。
ボラの群れが現れると知らせて、地域の人が総出で網を仕掛けて引き上げます。仁方では一網で5万匹も獲れたこともあったそうです。
50~60年前のことをフッと思い出させる光景でした。
by yasuurayumekobo
| 2024-04-24 00:00
| 安浦のカキ&さかな!
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