狛犬に導かれて尋ねた藤木の堂畝神社ですが、おもしろいものが目に付きました。
拝殿正面屋根の軒下に注目してください、横木の柱から飛び出した部分を「木鼻(きばな)」といいます。
当初シンプルなものでしたが、鎌倉、室町と時代を経て江戸時代になると聖獣など複雑な彫刻が施されたものが登場しました。
安浦町内の神社でも見られるようですが、堂畝神社のを見て初めて気づきました。それほど目立っていたということ。
鼻の長い動物で象かと思いましたが、「獏(ばく)」でした。大きく開いた丸い目、小さな耳、毛におおわれた体が象とは違う証。
夢、それも悪夢を喰らうそうで、獏に出会うと悪夢を見なくなるという空想上の生き物。
静かな山間の小さな神社で、『お宝』と遭遇しました。